日本語ラップシーンが盛り上がってきて「音源作ってみたいな〜、でもやり方分からないな〜」って方多いと思います!
そんな方々のためにラッパーに曲の作り方を聞いてきました!
その名も「今すぐ始められるラップ音源の作り方。」
彼なりのラップの作り方を紹介していただきます。
それではどうぞ!
教えてくれるラッパー”IBUKI”の紹介
1998年山形県生まれ東京育ちのラッパー。東京でのghetto生活に揉まれながら、音楽制作を中心に活動しており、現在5曲の音源をリリースしている。好きな日本語ラッパーは、KANDYTOWN。
ラップを作る時に大事なこと
僕がラップを作るにあたって、大事にしていることは「自分が好きな曲を作ること」です。トラック選びからリリックまで全て自分が好きなように作っています。
そうすることが一番気持ちがいいし、次の音楽制作のモチベーションに繋がるからです!
多くのリスナーがいるからこそ「流行りの雰囲気のビートにしなきゃ」とか、「韻綺麗に踏まなきゃ」とか考えてしまうことがあると思いますが、気にせず制作することをオススメします。
トラック選び
トラック(ビート)は、曲の雰囲気を大きく左右するので慎重になりますよね!
最初の頃は、YouTubeにアップロードされているフリー素材を使うことをオススメします。
アップロードされている方にもよりますが、コメントやメッセージで連絡するだけで簡単に使わせていただける上に、音楽としてのレベルも高いからです。
YouTubeで好きな曲調のキーワードを入れて検索します。(例:ビート トラップ、ビート チル)
↓
聞いた時に感覚でいいなと思ったら、とりあえず高評価を押したりしてまた聴けるようにする。
これを繰り返して、作ってみたい曲調のビートをひたすら聞きます。何回も何曲も。
その中から感覚で厳選していきます。
トラックは、好みみたいな部分が多いので感覚で選んでいいんですが、選択肢が多い中から選んだ方がより愛着が湧くのでオススメです。
フローを決める
トラックを決めたら次はフローを決定します。
今のHIPHOPシーンは、フローが注目されている上に、先に決定して、それに合わせてリリックを書いていく方が後々やりやすいです。
決めたトラックに合わせて宇宙語(言葉になっていない音)で歌ってみて、それを収録する。
↓
何種類もできたフローを組み合わせて一曲のフローを作る。
と言っても、言葉なくてもいきなりフローって難しいですよね!
そういう時は、真似しましょう!(笑)
人の真似をして、それに自分の個性を足して完成するオリジナリティもあります。
特に「こういうラップを作りたい!」という憧れのラッパーとかがいたら、積極的に真似していきましょう。
その方法で多くのフローのバリエーションを作って一曲にまとめていきます。
一気に丸々一曲分のフローを作成するのは、難しいと思いますので1バースごとやフックだけで収録することをオススメします。
とりあえず数こなすことですね!
フローの収録方法
「GrageBand」という無料アプリがオススメです!
有名アプリなので多くの人がやり方をYouTubeやWEBサイトで公開しているので始めやすい。
トラックをMP3で保存して、そのままGrageBandに落とし込む。
↓
直接マイクで宇宙語を入れる。
リリックの書き方
フローが完成したらそれに合わせるようにリリックを埋めていきます。
日頃から書き溜めするのも良いし、これまでの流れができて書き始めるのも良いと思います。
実際に書くにあたって、一番大事なことがあります。
それは、リアルを書くこと!
これは、一番大事なことであり、最低条件です。
近年では、嘘か本当か怪しい金持ち自慢や悪自慢が多いですが、フェイクはよくありません。
それだけは僕と約束してください。
テーマ決め
リリックの書き方としては、「テーマ決め」が重要です!
願望や不満、不安などを吐くことがHIPHOPでは主流だと思いますが、自分の好きなことを書いてください。
リリックを書き溜めする時は、ページごとにテーマを決めてリリックを書くことをオススメします。(例:人生について、お金について、恋愛についてなどなど)
リリックに大事なこと
テーマが決まったら、実際に書くこと作業です。
リリックを書くときに次に重要なのは、「ストーリー性」です。
例えば、「ある出来事が起きて、こういう気持ちになった。でも、自分はこうしたい!」みたいな流れがある方がいいと思います!
韻について
韻は、ラップの特徴でもあります!
スキルを見せつける部分でもありますので、個人のこだわりを表現しましょう!
でも、韻にこだわりすぎるのはやめましょう。
「韻も固ければいい、踏んでる単語が長ければいい」そんなことはありません。
韻を意識しすぎて伝えたい内容がブレるようでしたら、間違いなく内容を優先させることをオススメします。
これは僕個人的意見ですが、小説のケツに入れる程度でいいと思います。
ラップスタイルにもよりますが、フローや英語で紛らわすこともできるので、僕は個人的に韻にはこだわっていません。あくまでも内容重視です。
パンチラインについて
パンチラインは曲が売れる要因の一つにもなるほど重要です。
特に回りくどい言い方をせず、自分の感情を素直に語るのも悪くありません。
MIXについて
フローに合わせてリリックを詰めたら曲のほとんどは完成です。
そのまま終わりにしてもいいと思いますが、少しのこだわりで意外にクオリティーが上がったりするのでMIXをしてみるのもオススメです。
やってみると分かると思うんですが、意外に思ってた声より高低のズレがある場合があります。
そういう時もGrageBandを使っていじってみるといいですよ。
僕は、全体的にコーラスをかけています。
そうすることで自分のイメージしている声に近づくので使っています。
最近ではオートチューンが主流になっていて、モバイルでも簡単にできるのでやってみてください!
まあ僕はオートチューン使いませんけどね!(笑)
ラップの作り方のまとめ
上記の作り方で最初の頃は、音源を作っていました!
ぜひ参考にしてみてください。
この記事をきっかけに多くの方と一緒に日本語ラップシーンをより盛り上げていけたらと思います!
僕の音源やSNSをチェックしてくださると嬉しいです!
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